895PVCサーモマット:熱安定性試験装置

895プロフェッショナルPVCサーモマットは、脱塩化水素処理(DHC)の手法を用いて、ポリ塩化ビニル(PVC)その他の塩素含有樹脂(ポリマー)の熱安定性を測定するものです。

PVCサーモマットでサンプルを高温にして、気体の塩化水素が発生するまでの時間(安定時間)を測定します。このメソッドは各国標準ならびに国際標準に準拠しており、ユーザーフレンドリーな最新のStabNetソフトウェアは、非常に使いやすいのが特徴です。

895 PVC Thermomat

特長

  • ISO 182 Part 3 準拠
  • 装置のコントロール、測定結果の評価、データ管理用の使いやすいStabNetソフトウェアが標準装備

  • 最大8サンプルまで同時分析可能
  • PVCに添加する可塑剤や安定剤の評価への応用にも最適
  • 各サンプルの測定は、装置上から直接、個別に選択して開始

製造工程のどの過程でも検査できるPVC、PVCベース樹脂の品質試験

PVCが熱分解されると、塩化水素(HCl)を発生します。熱安定性は、PVCをはじめとする塩素含有ポリマーの重要な指標です。

PVCサーモマットなら、こうしたポリマーの熱安定性を加工のどの段階でも測定でき、添加する安定剤の効果を確認できます。
PVCサーモマットの熱安定性測定法についての詳しい情報は、こちらをクリック!(以下の「熱安定性測定のしくみ」へリンク)


各国公定法や国際標準に準拠した測定

PVCサーモマットによる熱安定性試験法は、ISO 182 Part 3 に準拠しています。

  • ISO 182 Part 3 :プラスチック-塩化ビニル単独重合体及び共重合体を基本とする化合物及び製品が高温時に塩化水素及びその他の酸性製品に変化する傾向の測定-第3部:溶液導電率法

最新のStabNet PCソフトウェアで行う測定、解析、アーカイブ

StabNetは、PVCサーモマットのコントロールハブです。装置の各機能はStabNetを搭載したPCでコントロールされています。

測定結果の評価、過去に測定して蓄積したデータベースへのアーカイブなどもできます。

StabNetについての詳しい情報は、こちら をクリック

PVCサーモマットは複数検体の同時測定などマルチタスク対応

PVCサーモマットには8つの測定ポジションがあり、独立した2つの加熱ブロックにそれぞれ4つずつ装備されています。

両ブロックは独立しているので、加熱ブロックで同時に異なる2つの温度を設定することができます。測定は装置上で直接、個々に開始することもでき、サンプルをセットすれば測定が開始されます。

1台のPCで最大4台のPVCサーモマット熱安定性測定装置を制御

たくさんのサンプルを測定する必要がある場合には、1台のPCでPVCサーモマットを最大4台まで接続して操作できます。

これにより、1台のPCで最大32サンプルまで同時測定することが可能となります。

使い捨て容器で洗浄時間やコストを節約

PVCサーモマット熱安定性測定装置は、費用のかからない使い捨ての反応容器を使用しています。

したがって、こびりついた汚れを落とす必要がなく、時間のかかる測定後の洗浄をしなくてすみます。時間とコストの節約につながるほか、使いきりの容器を使用しているため、次サンプルへの影響を回避でき、測定結果の再現性が向上します

脱塩化水素処理法(The dehydrochlorination test method)

PVCサーモマットを用いたPVCをはじめとする塩素含有ポリマーの熱安定性の測定は、脱塩化水素処理の手法を用いて行います。

これは、サンプルを加熱して分解を早め、気体のHClを発生させる原理をベースにしています。サンプル中に窒素を連続して通すことで、このHClをサンプル容器から蒸留水を入れた容器に移送し、容器内の伝導率を連続測定します。HClが流入した時点で、容器内の伝導率は上昇します。伝導率が測定開始時と比べて50 μS/cm上昇した時点を安定時間と呼び、これが熱安定性を示す測定値となります。

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